地味な印象が残った今回の MacWorld。新製品も僕には魅力に欠けた。唯一面白かったのは、MacBook Pro 17" のユーザによるバッテリー交換不可能というバッサリ判断。これはメリットのほうが大きい英断だと思う。
その他はあまり感心しなかった。
まずは GarageBand '09。いままで「楽器できないアナタでもほらこんなプロ顔負けの作品が!」とか言ってたのに、なんで急に楽器の練習させんのかと。こちとら楽器が出来たほうがいいってずっと言ってたっちゅうに。
この点でアップルは筋が通ってなくて実にかっこ悪いと思った。むしろ、楽器レスでいい音楽を作るレッスン配信!とかなら、一貫しててかっこいいのに。
Guitar Rig 風のアンプシミュレータ&エフェクター機能は直感的で便利そうだが、だからどーしたといった程度かなと。どっちかつーと、実利的な機能というよりは、無駄なギミックに近いかなあ。極論すれば。もちろん上手に使う人はいるはずだが、そんな人は昔からとっくに、あるもので上手にやっているような気がする。
先述のビデオレッスンにしても、英会話教室程度の効果しかないと思う。つまりこれまた本人次第。単なるコレクターズアイテムになる率のほうが圧倒的に高そうだ。
ひとつ前の '08 での新機能はすばらしかったので、今回のウリの貧弱さは目につきやすい。だから僕はバージョンアップする気は全然ない。ただし、これが最初のガレバンになる、という人にとっては、いい製品かもしれない。
まあガレバンがそれだけ成熟した製品になったということだと思うんだが、それで無理矢理アップデート商法をやろうとするものだから、マイクロソフトの Office アップデート商法のようなかっこ悪さになるのは避けられない。誰にも望まれていない改造を続けなければならないジレンマ。
これはガレバンに限らず、iLife, iWork 双方に言えそうな気がする。簡単に言うと、革新性が感じられなくなった。惰性でリリースを続けるミュージシャンのようだ。
そして話はアップル全体に及び。
そんなこんなで、僕はもはや、アップルの幸せな季節は終わったと見る。別の言い方をすれば、アップルの迷走というか停滞・衰退が始まっているなという以前からの思いが、今回より強くなった感じ。
その幸せは、1997年からジョブズの力によってまかれた種が次々に花開くことで得られたものだった。だが彼の健康上の理由から、今後はこれまでのような種まきは、もう望めないだろう。
また幸せが訪れるかどうか。うーん。怪しいなあ。僕がアップル株持ってたら、いま売る。
最後の輝きは、Leopard かなあ…。MacBook Air と iPhone は、僕はあんまり評価していない。
とかいいつつ、すべては僕の妄想で、実は単なる移行期のゴタゴタ感でありアップルは今後もスマート!という展開だったら嬉しいなー。
iMovie はアップデートしてみたい。現行品を気に入って愛用しているけど、あれはたしかにまだ改良の余地がありそうだから。
あと MobileMe は、機能自体には一目置きたい気持ちも少しはあるのだけど、いかんせん値段との釣り合いが悪すぎると思う。