2006年06月30日 [長年日記]

[音楽]銀座ソニービルのビートルズ写真展に行った

ビートルズ写真展

6月28日の日記でご紹介していた写真展を見に行ってきた。昨日。

館内の写真で初めて、「あ、今日(6月29日)が正に来日したその日だったのか」とびっくり。

この写真展で飾られているのは、40年前の6/29〜7/3までの日本滞在期間中の写真。撮影は浅井愼平氏。彼が早稲田大学出身であることを初めて知り、ビートルズ来日の当時29歳だったことを知り、そして今年で69歳になることを知った。

たぶん知っている写真ばかりだろうから、10分くらいで見終わっちゃうんだろうなー…という僕の予想は大きく裏切られた。確かに目新しい写真は少ないのだが、全部の写真をかなり見入ってしまう。なにせ自分の中の情報量が膨大なので、一枚一枚の写真それぞれに対していくらでもストーリーをつむいでしまえる感じ。

ステージ写真では立ち位置とかコーラスの組み合わせとかコードポジションで、どの曲を演奏している写真なのかわかってしまったり。リンゴが三味線を弾く写真で、三味線のピック?っていうんですか?あれを正にギターのピック風に持って弾こうとしている様を見て、「そうだよなあ、ギター弾きの発想だとこうなるよなあ。まさか三味線がスラッピング奏法するものとは思いつかないよなあ」と発見したり。

写真は全部で70数枚あったが、写真番号15が特に印象深かった。武道館のステージ上のジョージを斜め後ろからとらえた写真なのだが、「ああ、この人はもうこの世にいないんだよな」と妙にしんみりしてしまった。

浅井氏が使用したカメラ、ニコン F の実機も展示してあった。ただし真贋のほどはわからず。リッケンバッカーだったら僕にも多少見分けがつくのだが。多少。

平日の夕方ということもあってか、人はそれほど多くなく、しかも皆さん静かにジェントルに、かつ静かに熱い炎を燃やしながら鑑賞されていた感じ。でも土日は人出が増えるだろうから、こうはいかないかもしれない。

なお館内のBGMは初期ビートルズだった。間違ってもサージェントはかからない。このあたり主催者側の手際のよさを垣間見た思い。

帰りにソニービルの地下からそのまま銀座駅改札に行こうとしたら、その辺り一帯の柱にビートルズ写真展の宣伝ポスターが張ってあった。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]
かずひこ@いま五反田のホテル (2006年06月30日 22:51)

たぶん、明日の午前に行ってきます〜。

けんご (2006年06月30日 23:23)

え、ビートルマニアだったんだっけ…?と意外に思っていたら、そうか、カメラマン的視点から楽しむこともできるんだよね。面白い感想あったらよろしく〜。五反田は××のメッカ〜。

azu (2006年07月02日 10:55)

☆こんにちは。<br>写真展を観てきました。日本に居たbeatles、に日本人ファンとしての感慨は普段から持っていなかったので、見る前の積極性はあまりありませんでした。が、写真展に掲げられた写真からの、まさに「情報量」に圧倒されました。あ、わたしの場合は「勝手な解釈」が多いかな。<br>写真を見て、そこからストーリーを得られて、写真と会話出来るのが、それがbeatlesなのが、うれしかった。<br>リピートしてみる、時間があれば確かにいいかも。

けんご (2006年07月02日 23:32)

ファンとしては、確かに事前の情報量の大小が感想を大きく左右する感じの写真展ですな。ポールの写真多かったから嬉しかったでしょ?(笑)<br><br>意外だったのは、武道館の客席。松村雄策氏によれば「全然盛り上がっていなかった」らしいのだけど、写真では結構いい感じに盛り上がっていたからびっくりした。


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