ある掲示板にあった発言。
「住めば都」実はこれ、負け惜しみなんですよね。 本来は、「住まば都」と言います。 つまり、 「都会に住むのが一番だ!」 に対して負け惜しみから、 「住み慣れてしまえばどこでも変わらないよ!」 と、言い張っただけ。
ホンマかいなそうかいな。
続けてこんな発言もあった。
住めば都とは、 どんな所でも「住み慣れれば」居心地が良くなるという意味です。 したがって、住み慣れていない場合はこの言葉は当てはまらないのです。
そうだなあ。住み慣れない土地ってあるよなあ。というのが僕の実感。サッカー選手の移籍を見ていてもそれは感じる。あるクラブで全然うまくいかなかった選手が、別のクラブに移籍したとたんに大活躍した、なんて事例は枚挙にいとまがない。その逆のパターンもまたしかり。
住めば都というのは過去形として使う言葉なのかも知れません。 これから住むのにその土地に対して住めば都と思うというのは 意味を考えるとおかしなものですし、 他人に「まぁ住めば都だからそのうち慣れるよ」と言う使い方も 本来は間違っているのではないでしょうか。 住めば都だったのは言ったその人であって、 言われている人は住めば都かどうかはまだ分からない状態ですから。
「ワシントン州に越してきたけどなじめなくて辛い」という悩みと、それに対する返答が書かれたページを見つけた。以下、その返答の中から引用。
私の親友はアメリカ(ニューヨーク郊外)に留学しましたが、 どうしても肌に合わないと言って体調を崩し拒食症になって日本に帰りました。 その後イギリスに留学し今はそこで仕事も見つけて幸せに暮らしています。 やっぱり自分に合う、合わない、というのはとても大切なんですよね。
合う、合わない、ってあるよなあ、と僕も感じている。でもその境目ってなんなんだかはわからない。難しいな。
解消法について言及している返答も引用。
それから。 今は車も使えずバスのラインもないとかで、 ずっと家にいらっしゃるんですか? それはよくないですよ。今冬だし、雨多くて毎日暗い。 私もアメリカに移住してきたときは何も分からない状態で 車もなく赤ん坊かかえてどこにも行けずしかも冬でした。鬱になりました。 とにかくなるべく外に出ましょう。友達を作りましょう。
気分転換超重要、ということですね。
ビリー・ジョエルはニューヨーク郊外のロングアイランド出身。その彼は下積み時代に、ロスアンジェルスに行っていた。とても気候のよいところだ。
しかし彼曰く、「みんな打算で近寄ってくるような気がする」など、ロスは肌に合わなかったらしく、3 年ほどでニューヨークに戻っていった。
あのビリーにも出戻り体験があったということで、なんか妙にシンパシーを覚える逸話。
ちなみに彼がニューヨークに戻って最初にリリースした曲は「Say Goodbye To Hollywood」だった。アルバム『Turnstiles』(邦題『ニューヨーク物語』うーんなんともかんとも)の 1 曲目。
このアルバムはセールスこそ少なかったが佳曲揃いで、熱心なファンの間では一番人気の高い作品。アマゾンにもレビューがたくさんあった。でも音質面がいまいちな感もあり、僕はライブ盤の『Songs In The Attic』のほうが断然好きだなー。このライブ盤のことについてはまたいずれ触れよう。
ところでいまざっと調べていたら、今年の 3 月にニューヨークで行ったライブが、今月中旬に CD リリースされる予定らしい。チェックしなきゃ!
住めば都。今は、後者の意味で使われているのは間違いない。<br>もともとは「住まば都」だった、というのを私も聞いたことがあります。<br>真偽のほどは不明です。<br><br>広辞苑では「住めば都」のほうで解説しています。
広辞苑情報ありがとうございます。新明解さんはどうなのかな。Wikipediaには情報がありませんでした。