出発前に調べたところでは、デンマークの 9 月の気候は、気温で見ると日本の 11 月くらいに相当するようだった。
しかし実際には、夜はかなり冷え込むものの、昼間はとても暑かった。さらに例年は厚い雲が空を覆い始める頃だそうなのだが、僕らが滞在した約一週間はずっと晴れていた。
テレビのニュースを見て知ったのだが、この 9 月はデンマークの観測史上最も暑い 9 月だったそうだ。知人も「いまの季節にいい天気がこんなに続くのはありえない」と言っていた。
天気がいいときのデンマークの気候は、2002 年 5 月に訪れたスペイン バルセロナのそれにそっくりだった。日なたは T シャツで十分なほど暑いが、湿気がないのでとにかくさわやか。日陰に入れば上着が必要なくらいひんやりとしている。だから体温調節が容易で、しかも汗をかくこともない。快適そのものである。
そのせいだろう、デンマークの人たちのバスタイムは本当に簡素。体をごしごし洗うなんてことはせず、シャンプーで頭を洗ったときの泡で顔と体をちゃちゃっとなでて流しておしまい。でも体が汗で汚れているわけではないので、これで十分なのだそうだ。うーん日本の風呂文化が発達しているのは高い湿度のせいなのだな、と思った次第。
気候だけに関していえば、ヨーロッパ南部は本当にうらやましくてたまらない。今回のデンマーク旅行ではそれをまた疑似体験することができてラッキーだった。