2006年10月31日

_ [サッカー]延長戦のやり方 検討中

いまさらだが、今年のワールドカップでの延長戦の方式は、古ながらの15分ハーフ × 2 に戻っていた。僕は少し驚いた。1998年、2002年と採用されていたゴールデンゴール方式は、結局ヨーロッパ勢のお気に召さなかったということなのだろうか。まあ確かに完遂形式のほうがサッカーの本質にそっているけど。

そういやユーロ2004 ではシルバーゴール方式なんてのを採用していたな。あれは本当にややこしい、近年まれに見る粗悪ルールだった。僕も覚える気にまったくならなかった。あの方式をさっさと見切ったのは UEFA ナイス判断。

ところでドイツ大会の決勝戦は、延長戦でも決着がつかなかった。このため史上二回目という決勝戦での PK 決着となったわけだが、それを受けて FIFA 会長は検討の意思を表明している。

スポーツナビ:ブラッター FIFA 会長「もう W杯決勝で PK 戦はやらない」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20060928-00000018-spnavi-spo.html
ブラッターが考えているのは再試合の開催、または
「延長戦でより多くの選手を交代させた上で、ゴールデンゴール方式で戦う」
というものだ。

この人はしょっちゅうトンデモ案を出してくるので、今回もその一環と考えるべきだろう。とはいえ、次のセリフはなかなか正鵠を射ていると思う。

ほかにもさまざまな案が検討されている。
「まだ4年間ある。決定までの時間は十分にあると思う。」
システムを変更する理由については、ブラッターは次のように付け加えた。
「W杯の決勝は情熱的なものだ。
 延長は一つのドラマだが、PK戦は悲劇に過ぎない。
 サッカーはチームスポーツだが、PK戦はチームプレーではない。」
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