2007年05月08日 [長年日記]

[サッカー][バンド][書籍]『フィジカル・インテンシティ IV』

村上龍のサッカーエッセイ集。そこに収録されているトゥルシエ日本代表監督(当時)との対談で、僕の目を引いたトゥルシエの発言を抜粋。明神のよさをどうやって知ったのか、という質問に対する返答。

私の見方では、選手のパフォーマンスというのは
技術と、パーソナリティという二つのパートで成り立っていると思うんです。
しかし一般のファンは、その選手の人間性までは見られないんですね。
あくまでもピッチ上の技術しか分からない。
サッカーがうまいか下手か。
(略)
しかし、日本代表というのは、
決して日本でベストの技術を持った選手たちの組み合わせではないのです。
あくまでも日本でベストのチーム。
つまり、技術はもちろんですが、
チームとして一緒に仕事ができる選手、
一緒に生活できる選手、
一緒に問題を乗り越えられる選手たちなのです。

ものすごく共感する。僕の場合、特にバンド活動を通してこの考え方を実感した。

僕のとある先輩は、「うまいやつが 4 人集まってもうまくいかないのがバンド」と語っていた。これは名言だと、今でも思っている。

私のコンセプトでは、チームには
彼のような汗をかくタイプ、陰からチームを支える選手が
八割は必要です。
個性が強く、反乱者的な選手は二割で十分です。
確かに、こういった選手のほうが技術レベルは高いかもしれませんが、
そんな選手ばかりを八割も集めてしまったら、
明らかにそのチームは失敗に終ります。

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