書籍『オシムの言葉』で、オシムが何度か繰り返して言っていたことがあった。要点は次のようなもの。
指導者の仕事は、 選手が自発的に考えるための手助けをすることだ。 教えるだけでは何にもならない。 選手が自分で考えなければ意味がない。
言われてみると確かにそのとおりだ。そしてこれは、ものすごく難しい作業だとも思う。
最近の日本代表監督で考えてみる。
見事なまでに両極端だ。かたや独裁。かたや放棄。
オシムはこのどちらでもない。期待は高まる。
さて、岡ちゃん。
いつも言ってるが、 「育ててやる」なんておこがましい、と思う。 育たなかったら大変なことになる、という危機感を与え、 決めるのは自分なんだ、 自分にはねかえってくることなんだと気付かせるのが リーダーの役割だと思う。
「人を変える」なんて無理。 人なんて変わらない。 本人が「変わる」しかない。
オシムが何度も語っていたことと同じことを、岡ちゃんも述べている。シンクロニシティ。
もしかしたら岡ちゃんも『オシムの言葉』を読んだのかな。いや、岡ちゃんは自分自身の体験からこの哲学を悟ったような気が、僕にはしてならない。