素敵なことだけ抜粋引用します。
宮田会長が振り返る。 「インターバルの時、内藤が やり返していいかって伝えてきたんですが、 おまえはボクサーなんだと言い聞かせました。 最後まで内藤はフェアに戦ってくれたのが嬉しかった。 反則は僕らが育ててきたボクシングが汚された感じです」 大毅は勝負どころかボクシングを放棄し、 内藤はボクサーを全うしたというのが、この試合だった。
彼らのビジネスモデルが 辰吉である事は明白ですが、 辰吉には、 散々罵りあった、薬師寺を 押し倒してしまった時に立たせてあげて、 平謝りしてしまう人の良さ、 試合後に 「薬師寺は強かった。色々言った事を謝りたい」 といえる誠実さ、 地元判定での引き分けに涙を流しながら、 レフリーに腕を上げられる事を拒絶する 勝負への真摯さがありました。 なにより虚像を作る必要の無い、本当の天才でした。
1994年の薬師寺 vs 辰吉は本当にいい試合だったと思う。