2008年05月28日

[映画]『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

何の気なしに見たら、よくできてることに気づいてびっくりした。

いや、初公開時に劇場で見たよ。10年くらい前にテレビ放映でも見た。でもこれまでの感想は、別になんてことないよなー、だった。

だから今回見始めたときも、お約束の未来ジョークのあたりで「あー、ここでアメリカン・マジョリティのファミリーは底抜けに笑うんだろうなあ」とか、ちょっといじわるく見てしまっていた。

ところがマーティが父と母をくっつけようと奮闘し始めるあたりから、「これは実はすごくよくできた映画かもしれないぞ」と思い始めた。制作者側の「少年少女たちには、これをわかってほしい!」という熱意が、画面から飛び出してきているような気がしてきたのだ。悪には勇気を持って立ち向かえ、やるときはやれ、トーク重要、友達は大切にしろ、恋愛はいいぞ、青春は楽しいぞ、などなど。こうしたことを、大人たちが真剣に子どもたちに伝えようとしている。そんな風に感じられて、37歳の僕はちょっと感激した。そりゃ「いくらなんでもこの展開はないだろw」って箇所はあったけど、僕は許しちゃった。そうしたアラ探しの余地も、子どものためにわざと残したんじゃないかね。なんてね。

笑いあり。アメリカ大衆文化の歴史あり。青春あり。ロマンスあり。お色気はギリ(笑)。こりゃ、アメリカ人家庭には絶好の作品だな、と思った。パパあのセリフの意味なーに?うん、あれはな、お父さんが子どものときのスターにな…。みたいな。

惜しむらくは僕らが日本人であることか。日本にもこういう作品があるといいな。日本人が自分の記憶と体験をもとに共感できる子ども向け映画。となると、やっぱりドラえもん劇場版あたりがそのポジションなのかな?

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