2008年08月12日 [長年日記]

[日常]僕は筋を通している人が好きだ

野茂の引退に寄せて小田嶋隆氏が書いたエントリより引用。

偉愚庵亭憮録 - 野茂
http://takoashi.air-nifty.com/diary/2008/07/post_50e5.html
野茂の側には、
帰って来たいと思える理由はなかった。
たとえ何億積まれたのだとしても。
なぜなら 彼は、
石もて追われる形で日本球界を去った選手で、
その時のことを忘れているはずがないからだ。
恨んでいるとか、そういうことではない。
野茂はスジを通すタイプの人間だということだ。

野茂のパブリックイメージを的確に描写した文だと思う。

こんな野茂が僕は好きだ。前田日明を好きなのもこれとまったく同じ理由。

スジを通すオトコは、
自分を「裏切り者」と呼んだ人間のオファーにはこたえない。
また、信義を重んじる人間は、
結果次第で手のひらを返す組織の言葉を信用しない。
だから、野茂英雄は、
彼を飼い殺しにしようとして失敗したかつての飼い主と、
同じテーブルを囲むことはしなかった。
極めて当然の成り行きである。
この件については、野茂自身が、
著書(「僕のトルネード戦記」:集英社:1995年)の中で
こう書いている。

(略)

いや辛辣。
これ以上、私のような立場の者が
付け加えるべき言葉はひとつもない。

«前の日記(2008年08月10日) 最新 次の日記(2008年08月13日)»