伊丹十三について調べていたら上記サイトに行き当たり、そこで彼の父 万作氏もまた映画監督であったことを知った。そしてそこで引用されていた万作氏の言葉に見入った。
多くの人が、今度の戦争で 騙されていたという。 みながみな、口を揃えて 騙されてたという。 私の知ってる範囲では、 “俺が騙したのだ” と言った人間は まだ1人もいない。
“騙されていた”といって、 平気でいられる国民なら、 おそらく今後も 何度でも騙されるだろう。 いや、 現在でもすでに 別の嘘によって 騙され始めているに違いないのである
この言葉は終戦翌年に記されたものだという。
この父と子の幹を見た思いがした。