僕には、先日のくるみ割り人形の曲のように、小さい頃に聴いたが素性が知れず困っていた曲がいくつかあった。しかし大人になるにつれ、それらは順繰りに判明していった。その思い出リスト BIG 3。
1980年頃(つまりリアルタイムでヒットしていた頃)、父がたまたまカセットテープにエアチェックしていたものを聴いて我が家の兄弟全員大熱狂。我が家内初の英語大ヒット曲となった。我が家内の通名は「アンワ・アンワ」。ドライブ中にラジオからこの曲がかかると後部座席がアンワアンワしたものです。
たぶん中学生あたりで一致したと思う。TVK で初めて PV みたときは大感動した。しかもすでに好きで聴きまくっていた ZTT やらエイジアやらの人だったと知ってさらにびっくり。
しかし曲名が身になじむまでに時間がかかったアンワアンワ。
1996年のベン・フォールズ・ファイヴ初来日公演の最終日に、アンコールでこの曲が演奏された。まだライブレパートリーが少なかったからだろうか。
イントロのピアノが奏でられた瞬間、おえっ!?まさか?やるの??となり、シンバルとベースラインが重なってきてさらに期待は膨らみ…。
そしてベンが本当に歌い始めた瞬間、渋谷ON-AIR の客席が爆発的感動に包まれた(と思う)。
あのときあそこにはそういう音楽ファンがすし詰めになっていたんだと思うんだ。だって中盤で演奏されたクロスタウン・トラフィックのサビだって、客席大合唱だったんだよ。
1980年頃、フジテレビの土曜洋画劇場で、日本信販(たぶん)が CM曲に使っていたのを聴いて好きになっていた。クリスマス風の夜の街で、少年が家族と一緒にショーウィンドウの中の回転木馬?を見つめて笑っている、みたいな映像だった。曲の雰囲気にぴったりはまっていた。
2000年頃にソニーが CM曲で使用し、そのクレジットからついにミュージシャン名を突き止めた。トゥートゥーの人だったとは知らなんだ。お付き合いを始めたばかりのあすみちゃんが誕生日プレゼントにベスト盤CD をくれたのがいい思い出です。ジャケット宇宙人だったけど。
1980年頃、僕が通っていた小学校の閉門を告げる音楽だった。通常はフェードアウトされてしまうのだが、ごくまれにフルコーラス放送された。僕は最後まで聴きたくて何回か残ったことがある。がらんどうの校舎と人影の絶えた中庭が、僕にとってのこの曲の風景。
1995年にクラシック通の知人に尋ねてみようとギターで練習してから眼前で弾いてみたところ、「ああそれメヌエット」と2秒で判明。練習したのに!せっかく練習したのに!!
L'Arlésienne Suite No.2 Menuet 収録
ああ、そうだ。見つけたい曲はあといっこあった。よしまた録音するかー!
しかも今度はサンバ!
やれんのか!