NHK のディレクターによる良著(らしい)のレビュー。このレビュー自体が面白かった。本も近いうち読もう。
さてそのレビューで目を引いた箇所を引用。
正直、先の高校生といい、 この曳田という高校生といい、 そこに「甘さ」がないとは言わない。 しかし、 それくらいの「甘さ」は 誰にでもあるだろう。
若いというのは どんな世代であっても そういう未熟さのまっただ中にある。
僕にもこういう、甘さたっぷりの未熟な瞬間があった。中でも一番の例は、どの大学を受けようか迷っていたときのこと。時期は、高校3年生の夏休みあたりだったか。
僕は高校でろくに勉強していなかったので、とても現役で大学に入れるとは思えず、数ヶ月後に迫った受験と進路選択を恐れていた。
そんなとき、大学紹介の分厚いカタログを見ていたら、ハワイの大学の広告が目にとまった。そこには、日本の大学卒業資格が得られる、英語を話せるようになる、国際感覚を身につけられる…などなど、そのときの僕の耳に実に心地よく響くうたい文句が並んでいた。
僕は、ああー、こういうのでもいいんだよな…と思った。
でも実は、僕の本音は、これなら、ラクラクだよな…という、ひたすら自分に甘いものだった。
実際に悩んだのはせいぜい二日間くらいだったと思う。にもかかわらずこの件が、いまだに僕の記憶に強く残っているのはなぜだろう。
それは、当時の自分にも、それが逃げだということが実はわかっていたからではないか。
逃げを打とうとしている自分を強烈に恥じる思い、うしろめたさがそのまま、現在も記憶に残っている要因なんだろうな、と思う。
なお、僕が広告で目にしたそのハワイの大学が実際どんなものなのかは、僕には一切わからない。仮にそこに行こうとしていたら、それはそれでいい人生になった可能性もある。ただ当時の僕には、入学のハードルとしては、その後進学することになった学校に入ろうとするよりも、ずいぶん楽なもののように思えただけだ。裏はとってません。17歳の想像です。
でもいまの僕にとっては、あれはやはり人生の大きな岐路で、あのときに安易と思えた道を選ばずに努力したことが、とてもよかったことだと思っている。
一所懸命とか、 我慢とか頑張りとか、 そういった苦難から得ることは 確かにとても大きい。 人生にはそういう頑張りどころが 必ずある。 そこでは頑張るべき。
学校の教科書に登場するずっと前の時代から、 「イエスタディ」は特別な曲だった。 弦楽四重奏をバックにしたこの美しいバラードは、 ロック嫌いの大人も黙らせるキラー光線になった。
ビートルズを代表する名曲 "Yesterday"。だが、なぜか僕はこの曲をいいと思ったことがただの一度もない。あまりにあまりなので、よく話のネタにさせてもらっているくらい。
hey jude や let it be なんかは、そりゃもう泣きそうなくらいに感動したしいまでもするんだが、なぜかイエスタデイはまったく僕の琴線に触れない。
本当に不思議。たぶん DNA レベルのなんかが原因なんだと思う。
ちなみに同様の事例に、斉藤和義の「歌うたいのバラッド」や中山美穂がある。
数年前になにかの記事で、葬式のときにかけてほしい曲としてイエスタデイがかなり上位にランクインしていたのを見た。もちろん日本でのこと。ああ…全員に訳詞を差し出したい…。だいたい love is such a easy game to play ってそれじゃただのスケコマシじゃないか故人…。
フランスなどでは 原題と同じ意味のタイトルで発売されたが、 イギリスでは 「SUKIYAKI」、 ベルギーやオランダでは 「忘れ得ぬ芸者ベイビー」 と改題された。
冒頭のエントリで、ウィングスのオーストラリア公演の模様が記されている。ポールの変わらなさに絶句w
イエスタディのイントロをつま弾く。 悲鳴にも似た歓声。 それなのにポールが歌い出したのは、 豪州の愛国歌「ワルチング・マチルダ」。 会場はどっと沸き、 一拍おいてから、お約束のバラードが始まる。
それにしても。
この展開に誰もが満足したものだ。
そうなのだろうか(笑)。
でもたしかにオーソレミオ(1993年の来日公演)よりはセンスいいかも。
ありゃ、そうですか、初耳です、イエスタデイが好きではないと。<br><br>私、ビートルズで一番好きな曲はと尋ねられたとき、答えはその都度変わりますが、そもそも無茶な質問するなと思うわけですが、それでも答えるわけですが、イエスタデイと答えることが少なくありません。<br><br>イエスタデイが生まれて初めて聴いたビートルズ曲ということもあるのか、オリジナルバージョンが一番好きですが、でもウイングスやソロツアーでの弾き語りバージョンも大好きですし、日本公演のバージョンも好きです。切なくなります。いつ聴いても。生演奏で聴くときは号泣です、いつも。<br><br>不思議ですね。<br><br>さすがに葬式に流してほしいとは思いませんが。いや、今ちょっとそれもいいかな、と思った。スケコマシではないけど。<br><br>あ、でもYesterday love "was" such an easy game to playですよね。で、Now I need a place to hide awayと。良い歌詞じゃないですか。<br><br>この1曲だけで1冊の本が書かれていて、その本も面白かったです。「ポール・マッカートニーと『イエスタデイ』の真実」(原題:McCARTNEY, YESTERDAY...and today)(シンコーミュージック刊)という本。<br><br>その本で興味深かったのが、ポールが、歌詞の"Why she had to go, I don't know, she wouldn't say, I said something wrong, now I long for yesterday"のくだりついて、お母さんが亡くなったときのポール自身の失言(お母さんがいなくなったら、うちの家計はどうなるの?)に、無意識のうちに言及していたのではないか、と話していたこと。<br><br>まあ、自分史の分析とリライト好き(笑)のポールのことなので、どの程度本当のことなのかちょっとわかりませんが。<br><br>まあ、どんな文献を読んでも、ぴんと来ない曲をなかなかぴんと来るようにはなりませんよね。この曲とどんな出会い方をしたかにもよるのでしょうか。<br><br>イントロから歌に入らずワルティング・マチルダを歌うポールを初めて見たとき、「ああ、素直にイエスタデイを歌うことが照れくさくてしょうがないのかなあ」と思いました。ヘイジュード前のオーソレミオも照れから来るものなのか。機会があればポールに尋ねてみたい。
あれっ、初耳でしたか。いや〜、そうなんですよ。<br>しかし is と was を間違えたのは痛恨の極み。いやあ、迷ったんですが、ええいとポチしてしまいました(笑)。<br><br>歌詞にもメロディにも、特段曇りは感じないんですが、なんでか反応しないんですよね。我ながら本当に不思議なんです。<br>他の代表曲にはほぼ反応してますし、してない曲でもどこが受けてるかは納得できるんです。でもイエスタデイにはそれを感じないんですよね〜。なんでだ〜。<br><br>ポールのお母さんとの関連話は初めて聞きました。ありがとうございます。ちょっと胸に迫りますねこれは。<br><br>僕には武道館公演バージョンが一番印象的です。理由はひよこ効果です。<br><br>と、一番好きな曲ですが、僕は all my loving と答えることにしています。ええ。思考放棄です(笑)。
なんかのトラウマじゃないか?まあ世の中には大トロや鰻重を美味しく思わない人もいっぱいいるさ。<br>イエスタデイはポールの名曲中の名曲だと思うけど、もしポールが生で「ジャンク」をやったら俺、多分イエスタデイの倍泣くと思う。
いつか息子にも聴かせてみますイエスタデイ。<br>無反応だったらやっぱり DNA ですかね(笑)。<br><br>僕は London Town をライブで聴いたら泣きそうです。<br>てかプロモ見てるといつも泣きます。<br>そしてストーリーキングの場面で我に返ります。