よかった。すごい映画だった。大満足して帰ってきた。前作『バットマン ビギンズ』なんて、まったくお話にならない。比較なんてまるでムリってくらいに完成度に差があり過ぎ。まさかスタッフ同じじゃないよな。同じだったらびっくり。
公開前にテレビで派手なシーンがいろいろ紹介されていたけど、それは作品のほんの一部で、キモになる部分は実はほとんど披露されていなかったみたい。これもいまどきすごいことでは。最近は、面白かったのは予告編だけだった、予告編だけ見れば十分だった、って映画が多いと思うから。『ダークナイト』はその真逆だった。
期待のジョーカー役、ヒース・レジャーの演技は期待どおりによかった。でもそれって実はすごいことなのかも。こっちが勝手にぶくぶくふくれさせた期待値に適っちゃっているってことだもんな。これが期待ゼロで見ていたら、すごすぎて僕は腰抜かしてたかもしれん。
でも彼の好演が突出しては感じられないほど、作品そのものの質がすごかった。ものすごいテンションだったもの。これは技術だけじゃなくて運とかがないと達することができないレベルだったんじゃないかなあ。
このあと続編なんて作れるんだろうか?少なくとも今作を超えるのは難しい…っていうか、たぶん無理なんじゃないか。
もしかしたら『スターウォーズ 帝国の逆襲』が公開されたときって、こんな感じだったのかなあ。あれもたしかシリーズ中の最高作と言われていたような。観賞後に感じるどよお〜んとした気分も、もしかしたら一緒かもしれない。ああそういえばマンガ『デビルマン』を読み終ったときもこうだったな…。あれも超がつくほどの名作だ。
あああー、もういっかいスクリーンで見たい〜。