2009年09月04日

[日常]富野さんの話を父の立場から一部引用

Business Media 誠:宮崎駿は作家であり、僕は作家でなかった——富野由悠季氏、アニメを語る(前編) (1/3)
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0907/08/news010.html
アニメ『機動戦士ガンダム』の監督
として知られる富野由悠季氏が
7月7日、東京・有楽町の日本外国特派員協会に登場し、
講演を行った。
『機動戦士ガンダム』の放送30周年を機に招かれたもので、
50人ほどの記者や一般参加者を前に、
自らの半生や映画哲学などについて語った。

前編で3画面・後編でさらに4画面とかなり長いが、読み応え満点の記事。ぜひご一読をお勧めします。特筆すべき箇所を引用しようとしたら、それだけですごい量になってしまったので断念。というかそのくらい面白いですので!

というわけで父としての立場から2つだけ引用。

児童文学を書くための
ハウツーものを読んだ時にあった1行が、
僕にとって現在までの信条になりました。

「その子にとって大切なことを
 本気で話してやれば、
 その時は難しい言葉遣いでも、
 子どもはいつか
 その大人の言った言葉を
 思い出してくれる」

という1行でした。
つまりアニメのジャンルに関わらず、
「子どもに向かって嘘をつくな。作家の全身全霊をかけろ」
と僕は理解しました。
質問者への答えになりますが、
我々は実は社会的な動物、群れている動物です。
ですから解決方法は1つだけあるのです。
「自分が生んだ子は育てなければならない」
ということです。
ところが、僕自身がすでにそうなのですが、
子どもが生まれてずっと毎日
見守って暮らしてきた父親かというと、
僕はまったく父親失格でした。
仕事だけやっていましたから。
それでは
社会的な動物の行為をしていたとは、
今になると
思えないのです。
社会的な動物である我々は、
仲間と一緒に子育てをしていかなくてはなりません。
しかし、
子どもを見て育てるということをしない
今の環境を考えた時、
本来この環境を変えていかなければならないと
考えなくてはいけないのですが、
この簡単な命題に対してアクションすることを
我々は忘れているのです。

関連エントリ

富野さんのインタビュー記事に触発されて書いたエントリ。こちらのインタビューもまた素晴らしい。

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